東京と近郊の自然・花・公園・庭園・寺社仏閣・お屋敷・絶景・穴場スポットなどをご紹介します。歴史や地形などの視点も絡めています。

牛込見附《外濠をめぐる:第30回》

牛込見附跡
【牛込見附】

「外濠をめぐる」は江戸城外濠の15kmを「の」の字に沿って「日本橋川」の上流部から隅田川までを巡るご案内サイトです。全38箇所あります。

下記記事が「外濠をめぐる」のトップページで外濠の全38箇所の一覧と外濠の概要についてご説明しています。

第30回は外濠の門である「牛込見附」を巡ります。

外濠の範囲

赤い太線に沿った部分が外濠になります。「日本橋川」の上流部から「の」の字を描くように隅田川に繋がっているイメージです。

外濠の起点を便宜上「日本橋川」の上流部とさせて頂きました。

外濠の全体図

江戸城外濠

牛込見附は赤ピン16の地点です。

江戸城内濠(内郭)と外濠(外郭)の全体説明や門の一覧・濠の一覧はこちらで説明しています。

江戸城内濠と外濠の全体像のご案内はこちら。

江戸城内濠と外濠の一覧

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牛込見附の概要

牛込見附は寛永13年(1636)に、阿波徳島藩主蜂須賀忠英によって建設されました。解体された石に「松平阿波守」の文字が残っています。

田安門から上州道への出口にあたり、別名「楓の御門」とも呼ばれていたそうです。明治35年(1902)に石垣の大部分が撤去されました。

現在はJR飯田橋駅西口に道路を挟む形で一対の石垣が現存している。外濠跡の門の中でも、相当当時の面影を残しているのではないでしょうか。

すぐそばの飯田濠に神楽河岸があり、ここまで荷を積んだ船が往来したそうです。

牛込見附の位置

牛込見附 位置

牛込見附の江戸期の「地図」と「写真」

参照地図データ:「大江戸今昔めぐり」より】
 

真田濠・市ヶ谷濠の間にある枡形の牛込見附

 

 

現代の地図と重ねてみます。(方角は画像の左側が北)現在の甲州街道(国道20号)沿いの南側にある「幸橋見附橋」ではなく、北側にある「新幸橋見附橋」沿いに門があったことがわかります。

出典:国立国会図書館・江戸見附写真帖

江戸期の牛込見附の写真(江戸見附写真帖)。高麗門と渡櫓がきちんと写っていますね。牛込濠から水が流れ込んでいます。

牛込見附の地形

 

牛込見附の3D衛星画像・牛込見附が現代にあったら

中心の赤ピンアイコンの所が牛込見附跡

牛込見附跡付近の3D画像

牛込見附・現代イメージ。3D画像に枡形門を重ねてみる。現代にあったらこんな感じだったでしょう。(あくまで想像ですので細かい点はお許しください)

牛込見附の見どころ

牛込見附の見どころマップ

赤ピン1:牛込見附跡 石垣跡1
赤ピン2:牛込見附跡 石垣跡2
赤ピン3:松平阿波守の石+案内板
赤ピン4:江戸城外濠案内板

 

牛込見附

地図赤ピンにある牛込見附の石垣。JR飯田橋駅西口を出て5秒です。

牛込見附

門に向かって左の檜台石垣かと思われる。

牛込見附

草むしりをしたくなる。

牛込見附

 

牛込見附

この石垣のそばに石垣構造の案内板がある。

牛込見附

道路沿いに回るときれいな石垣部が現れる。

牛込見附

 

牛込見附

 

牛込見附

案内板

牛込見附

案内板横に松平阿波守の石がある。

牛込見附

阿波守内と刻まれている。

牛込見附

道路を挟んだ向こう側にも石垣がある。

牛込見附

こちらは門に向かって右側の櫓台石垣跡でしょう。

 

牛込見附

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牛込見附

 

牛込見附

 

牛込見附

美しさを感じます。

牛込見附

 

牛込見附

 

 

牛込見附

濠に沿った石垣部はつただらけ。

牛込見附

江戸城外濠案内板が駅前に設置されている。

牛込見附

 

牛込見附

 

牛込見附

 

牛込見附

 

牛込見附

 

牛込見附

発掘された石垣

牛込見附の石垣は迫力がありました。駅前なのに随分残されていますね。

飯田濠(牛込見附〜小石川見附)

飯田濠(牛込見附〜小石川見附)

飯田濠(牛込見附〜小石川見附)《外濠をめぐる:第31回》

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