新宿御苑の概要と歴史
新宿御苑は整形式庭園、風景式庭園と日本庭園を巧みに組み合わせた庭園で、明治時代の代表的近代西洋庭園であり、日本における数少ない風景庭園の名作です。
新宿御苑内には1万を超える樹木があり、「日本さくら名所100選」に定められています。代表的な桜のソメイヨシノが見ごろを迎える3月下旬から4月上旬には多くの来園者が訪れます。そんな新宿御苑の春をご案内します。都心とは思えない気持ちが良い空間です。
江戸時代に信濃高遠藩内藤家の下屋敷のあった敷地で、内藤家2代目の清成は、多年の功労と江戸城西門警固の功績を認められ、現在の新宿に屋敷地を拝領しました。
家康は、清成に馬を走らせて回れるだけの土地を授けると言い、その結果、東は四谷、西は代々木、南は千駄ヶ谷、北は大久保にまでおよぶ広大な土地を賜ったと伝えられています。
玉川園(現在の玉藻池)は、江戸の名園のひとつだそうです。また、幕府は内藤氏の広大な下屋敷の一部を返還させて、町屋とともに馬継ぎの施設を設けて宿駅としました。
これが甲州街道最初の宿駅で、内藤家の屋敷跡に新設された宿駅のため「内藤新宿」と呼ばれるようになりました。
1879年(明治12年)に新宿植物御苑が開設され、宮内省(現在の宮内庁)の管理するところとなったが、第二次世界大戦後は一般に公開され、現在は環境省管轄の国民公園として親しまれています。
新宿御苑の全体図(鳥瞰図)
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新宿御苑の江戸時代の地図