虎ノ門 金刀比羅宮

高層ビルが林立する東京・虎ノ門のオフィス街。その近代的な風景の中に突如として現れる荘厳な和の空間が「虎ノ門 金刀比羅宮(とらのもん ことひらぐう)」です。
背後には「虎ノ門琴平タワー」がそびえ立ち、近代的なビルと伝統的な神社の建築が見事に融合した、東京ならではのユニークな景観を楽しむことができます。

境内には、全国的にも珍しい「四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)」の彫刻が施された見事な「銅鳥居(港区指定有形文化財)」や、日本初の建築史家・伊東忠太が設計を手がけた総尾州檜造りの社殿(東京都選定歴史的建造物)など、歴史的・文化的に非常に価値の高い建造物が点在しています。
また、良縁祈願で知られる「結(むすび)神社」や、金運の神様「喜代住(きよすみ)稲荷神社」などのパワースポットも鎮座しており、ビジネスパーソンをはじめ多くの参拝者で賑わいます。

都会の喧騒を離れ、清らかな空気に包まれる癒やしのひととき。伝統と革新が交差する「虎ノ門 金刀比羅宮」の魅力を、豊富な写真とともにお届けします。

虎ノ門 金刀比羅宮の概要と歴史

虎ノ門金刀比羅宮は、高層ビルと社殿が融合する都会的な景観が特徴の神社です。その歴史は1660年、丸亀藩主・京極高和が讃岐の金毘羅大権現を江戸藩邸に勧請したことに始まります。1679年、江戸城の裏鬼門にあたる現在の地へと遷座しました。

江戸時代には毎月10日に限り庶民の参拝が許され、「こんぴら参り」の聖地として熱狂的な信仰を集めました。戦災を免れた1821年奉納の銅鳥居には、四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)の精緻な彫刻が施されており、歴史的・美術的にも貴重な遺構です。

2004年には再開発により「虎ノ門琴平タワー」と一体化し、ビルの軒下に参道が続く現代的な姿に生まれ変わりました。ビジネス街の守護神として、今なお多くの人々に親しまれています。

江戸時代の頃

江戸時代の虎ノ門金刀比羅宮は、現在のビルと共生する姿とは全く異なり、讃岐丸亀藩・京極家の江戸上屋敷内に鎮座する「邸内社(ていないしゃ)」としての性格を持っていました。

(赤い四角の箇所)

▪️藩邸の中にあった「秘密の聖地」

1679年(延宝7年)に現在の虎ノ門へと移転して以来、この神社は京極家の私的な守護神でした。しかし、本場・讃岐の金毘羅信仰が江戸市中で爆発的に広まったため、京極家は幕府の許可を得て、毎月10日に限って邸内を一般庶民に開放しました。

開門日には、江戸中の人々が「こんぴら参り」に押し寄せました。門前には数多くの露店や見世物小屋が立ち並び、現在のオフィス街からは想像もつかないほどの喧騒と活気に包まれていたといいます。四国までの旅が困難だった江戸っ子にとって、虎ノ門は最も身近で霊験あらたかな「こんぴらさん」でした。

虎ノ門 金刀比羅宮の全体図(鳥瞰図)

金刀比羅宮の鳥瞰図

金刀比羅宮のバーチャル空撮

 

虎ノ門 金刀比羅宮の見どころ

虎ノ門のオフィス街に突如として現れる金刀比羅宮の入り口。近代ビルとのコントラストが印象的です。

高層ビルの下に神社があるとは普通想像できない。

裏鳥居

裏鳥居

手水舎に続く水辺

手水舎

百度石。「お百度参り」の際に用いられたもので、神殿とこの石の間を往復して願掛けをしました。

参道の先にそびえ立つ、全国でも珍しい「銅鳥居」。重厚感ある佇まいが参拝者を迎えます。

緑青(ろくしょう)の色合いが歴史の深さを感じさせます

戦災により焼失してしまいましたが、昭和二十六年(1951年)に拝殿と幣殿が再建されました。

総尾州檜造り、銅板葺きの権現造りです。

日本最初の建築史家、伊東忠太氏の設計校閲による建物で、我が国古来の建築技法が随所に用いられています。

平成十三年(2001年)に東京都選定歴史的建造物に指定されました。

金色の「丸金」の紋。金刀比羅宮のシンボル。

背後の「虎ノ門琴平タワー」と社殿が一体化した、他では見られないユニークな景観。

参集殿

細部に宿る伊東忠太の建築美。日本の伝統様式と独自のデザインが融合しています。

社殿右側

 

 

 

菰樽(こもだる)

良縁祈願で有名な摂社「結(むすび)神社」。古くから女性の参拝者が絶えません。

 

喜代住稲荷神社

 

 

琴平タワーの下から見る社殿。金刀比羅宮の威厳と、都会のダイナミズムが共存する象徴的な一枚。

琴平タワーの下から見る正門鳥居

正門鳥居

社号碑

虎ノ門 金刀比羅宮のアクセス

銀座線虎ノ門駅から直結しているため、雨の日でも濡れずにアクセスしやすい好立地です。

・東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」2a出口より徒歩1分
・東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」A2a・b出口より徒歩5分
・東京メトロ丸ノ内線・千代田線・日比谷線「霞ケ関駅」A13番出口より徒歩5分

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