迎賓館赤坂離宮

四ツ谷駅から歩を進め、正門の向こう側に足を踏み入れた瞬間、東京の喧騒はふっと遠ざかり、まるで時空を超えたかのような錯覚に包まれます。 目の前に広がるのは、左右対称の美しい白亜の輝きを放つネオ・バロック様式の巨大な宮殿。ここは日本が世界に誇る国宝、「迎賓館赤坂離宮」です。 海外の王族や大統領をもてなすための華やかな外交舞台ですが、実は一般の私たちも見学できる、都内屈指の「非日常を味わえる絶景スポット」でもあります。絢爛豪華な西洋建築の美しさと、そこに秘められた日本の職人たちの誇り。一歩足を踏み入れれば、明治時代から続く壮大な歴史のロマンがあなたを待ち受けています。

迎賓館赤坂離宮のの概要と歴史

なぜ、赤坂の小高い丘の上にこれほどの西洋宮殿が生まれたのか?

なぜ、都心の一等地であるこの高台に、これほどまでに壮大で優美な空間が残されているのでしょうか。その答えは、江戸時代にまで遡ります。 現在、迎賓館赤坂離宮が建つこの広大な敷地は、かつて徳川御三家の一つである紀州徳川家の江戸中屋敷でした。約20万坪という途方もない面積を誇った武家屋敷の跡地は、明治維新を経て皇室へと献上されます。

そして1909年(明治42年)、近代国家として歩み始めた日本の威信をかけ、総力を結集して建設されたのが「東宮御所(後の迎賓館)」です。 設計を指揮した片山東熊は、西洋の宮殿建築を深く学びながらも、屋根に飾られた青銅製の鎧兜(甲冑)や、天球儀など、随所に日本独自の意匠を忍ばせました。紀州藩の誇りが眠るこの高台の地形は、西洋の技術と日本の魂が融合した、比類なき芸術作品を現代へと静かに語り継いでいるのです。

迎賓館赤坂離宮の全体図(鳥瞰図)

迎賓館赤坂離宮の鳥瞰図

迎賓館赤坂離宮のバーチャル空撮

迎賓館赤坂離宮の地形

高台のいいところにありますね。

迎賓館赤坂離宮の江戸時代の頃

迎賓館赤坂離宮の江戸時代の敷地は、徳川御三家の一つである紀州徳川家(紀州藩)の江戸中屋敷でした。

約20万坪もの広大な面積を誇った紀州藩の中屋敷跡に、明治以降、東宮御所(後の迎賓館)が建設されました。

迎賓館赤坂離宮の見どころ

本館

ネオ・バロック様式の壮麗な本館。まるでヨーロッパの宮殿に迷い込んだかのような、非日常の体験がここから始まります

左右対称の美しい白亜の建築が青空に映えます。国宝に指定されたその圧倒的な存在感を、ぜひ間近で体感してください。

 

目を上に向けると、金色に輝く霊鳥や星を散りばめた天球儀が見え、細部までこだわり抜かれた装飾に心を奪われます。

太陽の光を受けて眩いほどに輝く黄金の霊鳥と天球儀。細部まで一切の妥協を許さなかった、当時の最高峰の職人たちの息遣いが、今も鮮やかに伝わってきます。

屋根の中央には青銅製の阿吽の甲冑が鎮座し、訪れる人々を威風堂々と出迎えます。

西洋のネオ・バロック様式の中に日本の武士道精神が宿る、迎賓館ならではの緻密な仕掛けです。

日本の技術と西洋の様式が見事に融合した建築美。歴史の重みを感じさせる石造りの壁面に見入ってしまいます。

かつて数々の歴史的会談が行われた舞台。国賓たちがここを歩いたのかと思いを馳せると、胸が高鳴ります。

威厳と優雅さを兼ね備えた正面玄関。いつかはここから入ってみたいと憧れる、特別なオーラに包まれています。

光の当たり方で表情を変える本館の姿。午前中の清々しい空気の中で見る宮殿は、格別の美しさです。

華やかな装飾の中にも、どこか日本らしい気品が漂うデザイン。迎賓館ならではの魅力を堪能できる一枚です。

 

太陽の光を浴びてキラキラと輝く装飾品たち。贅を尽くした造りに、ただただ感嘆するばかりです。

迎賓館のもう一つの顔、それは「おもてなしの心」。建物の隅々から、賓客を歓迎するための温かな心配りを感じられます。

まるで映画のワンシーンに入り込んだかのよう。ここでしか撮れない、とっておきの1枚をカメラに収めてみませんか

少し離れて全景を眺めると、そのシンメトリーの完璧な美しさがより際立ちます。ぜひご自身の目で確かめてみてください。本館左1

本館左2

本館正面

本館右1

本館右2

見上げれば日本の空、目の前には西洋の宮殿。和と洋が美しく調和した迎賓館は、誰もが一度は訪れたい憧れの場所です

前庭には、カフェスポットがあります。本館を眺めながら、東京とは思えない空の広さを味わえます。

本館内部

本館内部は撮影禁止の為、入館時に頂いたパンフレットの写真を掲載します。

正面玄関大ホール。国賓たちを出迎える荘厳な正面玄関。真紅の絨毯と市松模様の大理石が、訪れる者を非日常の空間へと誘います。

朝日の間。迎賓館で最も格式高い「朝日の間」。クリスタルシャンデリアの圧倒的な輝きが、歴史を動かした外交の舞台を照らし出します。

朝日の間・天井画。暁の女神オーロラが白馬を駆る姿を描いた天井画。近代国家へと歩み始めた当時の日本の「夜明け」と希望が込められています。

彩鸞(さいらん)の間。合わせ鏡がシャンデリアの光を無限に反射させる「彩鸞の間」。息を呑むほど緻密な金箔のレリーフに、当時の職人の執念を感じます。

花鳥の間。重厚な木目が印象的な「花鳥の間」。壁面を飾る七宝焼と西洋建築が融合した、公式晩餐会にふさわしい気品あふれる空間です。

羽衣の間。かつて舞踏室として使われていた「羽衣の間」。頭上に広がる青空の天井画とオーケストラボックスが、華やかな夜会の記憶を今に伝えます。

主庭・噴水

主庭からは、本館の南面をたっぷりと鑑賞できます。正面とはまた違った、穏やかでリラックスした表情を見せてくれます。

主庭の中心を陣取る大噴水。亀やシャチ、そして伝説の生き物グリフォンの彫刻が施された姿は、まさに芸術品です。

水しぶきを上げる噴水と本館のコラボレーションは見逃せません。迎賓館を代表する、最も美しい景色の一つです。

太陽の光が噴水の水に反射して、キラキラと輝く様子はとてもロマンチック。シャッターを切る手が止まりません。

細部まで造り込まれた噴水の彫刻は、いつまで見ていても飽きません。職人の情熱が時を超えて伝わってきます。

ギリシャ神話の世界から抜け出してきたかのようなグリフォンの像。ダイナミックで力強い姿に目を奪われます

グリフォンの像

国宝の「大噴水」は水の流れる音が涼しげで、辺り一帯に清涼感をもたらしています。

お天気の良い日は、主庭の散策が最高のリフレッシュになります。緑の香りに包まれて、心も体も癒やされてください

太陽の光が噴水の水に反射して、キラキラと輝く様子はとてもロマンチック。シャッターを切る手が止まりません

太陽の光が噴水の水に反射して、キラキラと輝く様子はとてもロマンチック。シャッターを切る手が止まりません

広々とした空間に、開放感が溢れる主庭。ベンチに腰掛けて、のんびりと宮殿の裏側を眺める贅沢な時間をどうぞ。

庭園の随所に散りばめられた美の工夫。歩き進めるごとに新しい発見があり、足取りが自然と軽くなります。

 

のんびりとしたペースで、迎賓館の雰囲気を存分に味わうのがおすすめです。

 

敷地内には心惹かれるスポットが随所に。歩くたびに「こんな素敵な場所があったなんて!」と驚きと感動が待っています。

噴水から少し離れて全体を見渡すと、まるで絵画のような風景が広がります。

 

本館と自然が織りなすパーフェクトな景観。どの角度から見ても美しく、訪れた人を決して後悔させません。

 

本館の右手エリア。

正面の華やかさとは一味違う、側面から見る本館の重厚感も見どころたっぷり。細やかな建築意匠をじっくりと観察できます。

建物の側面に回ることで見えてくる、奥行きの深さと立体感。建物のスケールの大きさを改めて実感できるアングルです。

まるで小さな神殿のような美しいシンメトリー建築で、本館の景観をそっと引き立てています。

 

木々の緑間から覗く建物の姿も乙なもの。探検気分で敷地を歩けば、あなただけのベストアングルがきっと見つかります。

木々の緑間から覗く建物の姿も乙なもの。探検気分で敷地を歩けば、あなただけのベストアングルがきっと見つかります

隅々まで完璧に設計された空間。日本の建築史に残る貴重な遺産を、実際に歩いて体感できるのは本当に贅沢な経験です。

本館の左手エリア。庭園と見事に調和した風景が広がっています。

午後の光に照らされた建物の陰影が美しく、時間帯によって異なる表情を見せてくれます。何度でも訪れたくなる理由がここにあります。

建物を囲むように整えられた緑の木々によって、自然と心が落ち着きます。歴史的建造物と庭園のコントラストをお楽しみください。

側面から眺めても全く隙のない、圧倒的な完成度。どこを切り取っても「美しい」の一言に尽きます。

和風別館 游心亭

和風別館。一歩足を踏み入れれば、そこは完全なる純和風の世界。和風別館「游心亭」は、西洋式の本館とは全く異なる魅力を放っています。

心地よく響く水の音、美しく泳ぐ錦鯉。日本の伝統的なおもてなしの心が凝縮された、静寂に満ちた癒やしの空間です。

海外からの賓客にも大好評の和風別館。日本人が見てもハッとするような、洗練された日本の美しさがここにあります。

計算し尽くされた庭石と植生のバランスは見事。縁側に座ってお茶を頂きたくなるような、穏やかな時間が流れています。

障子や襖、畳といった日本の伝統的な建築素材が織りなす空間美。本館の洋風と合わせて見学すれば、感動も2倍になります。

自然と一体化した和の建築。木々の間から差し込む木漏れ日が、建物を優しく包み込む様はとても幻想的です。

喧騒から完全に切り離された「游心亭」。日本の心髄に触れることができる、大変貴重で特別なエリアです。

👇游心亭内部の写真撮影が禁止の為、パンフレットより下記掲載します。

主和室。47畳敷の広間。賓客をもてなします。

坪庭。孟宗竹、広く敷き詰められた京都の白川砂、貴船石があり、趣を感じさせます。

前庭

見学を終え正門に向かう道すがら、振り返ると名残惜しい気持ちに。全長約160mもの長さを誇る壮麗な正門が最後のお見送りをします。

前庭の噴水。

前庭の噴水。

衛舎の飾りも見事。

迎賓館赤坂離宮への料金とアクセス

最寄り駅からのアクセスは非常に良好で、休日の気軽な散策にも最適です。

  • 電車でのアクセス:

    • JR中央線・総武線「四ツ谷駅」(赤坂口)より徒歩約7分

    • 東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷駅」(1番出口)より徒歩約7分

  • お車でのアクセス: 迎賓館専用の駐車場はありません。周辺のコインパーキングをご利用いただくか、公共交通機関でのご来館をおすすめします。

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