東京と近郊の自然・花・公園・庭園・寺社仏閣・お屋敷・絶景・穴場スポットなどをご紹介します。歴史や地形などの視点も絡めています。

江ノ島

【江ノ島】

江ノ島(江の島)は、神奈川県藤沢市に位置し、湘南エリアを代表する景勝地として古くから多くの人々に愛されてきました。日本百景や神奈川県指定史跡・名勝にも選ばれており、日本三大弁天の一つを祀る「江島神社」をはじめ、「江の島シーキャンドル(展望灯台)」や「江の島岩屋」など、島全体に見どころが満載です。

本記事では、定番の観光スポット紹介にとどまらず、江ノ島が辿ってきた深い「歴史」や、トンボロ(陸繋砂州)によって形成された珍しい「地形」の成り立ちといった独自の視点からもアプローチしています。富士山や丹沢山地を望む絶景パノラマ写真とともに、江ノ島の魅力を詳しくご案内します。

 

江ノ島の全体図(鳥瞰図)

衛星画像(クリックで拡大)
  バーチャル空撮  

江ノ島の歴史

海面下にあった江ノ島は今からおよそ2万年前、沈降運動により片瀬側と離れノ島の原型となったと言われています。 島内にある江島神社の起源は522年、欽明天皇の勅命で岩屋(御窟おんいわや)に神様を祀ったのがはじまりであると伝えられています。 やがて、仏教と混じりあって「江島弁財天」となり、江戸時代には江の島詣りを取り入れた観光旅行が庶民のあいだでブームになります。 歴代の徳川将軍が江戸の防火を祈念したほか、芸能や商売の神として多くの人が訪れました。 江の島大橋が架かる前、干潮時は徒歩で、満潮時は舟で島に渡っていたといいます。潮が引くと、浜と島をつなぐ細長い「砂の道」が現れて陸続きになるためです。 しかし、関東大震災を機に、潮の満ち干にかかわらず「砂の道」が浜と島をつなぐようになりました。この地形は、海岸近くに島があるとできやすく、トンボロ(陸繋砂州)と呼ばれます。 島があると、島の裏側へ回り込むような潮の流れができますが、その潮流によって浜辺の砂が島の裏側にたまってできた地形です。江の島のように、トンボロによって陸とつながった島を陸繋島(りくけいとう)といいます。

江ノ島の地形

周囲4km、標高60mほどの陸繋島

江ノ島の見どころ

江ノ島観光の玄関口となる江ノ島電鉄(江ノ電)の「江ノ島駅」。竜宮城を思わせるレトロな駅舎が、これから始まる旅の風情を引き立ててくれます。
駅前の車止めポールには、可愛らしい衣装を着たスズメのオブジェ(ピコリーノ)が。
地元の方が季節ごとに手編みしており、訪れる人を温かく出迎えてくれます。
 
江の島大橋を渡る手前の片瀬海岸の様子。
夏場の海水浴シーズンはもちろん、一年を通じてサーファーや観光客で賑わう活気あふれるエリアです。
本島へと続く全長約389mの「江の島大橋(自動車専用)」と「江の島弁天橋(歩行者専用)」。心地よい潮風を感じながら足を進めます。
橋の上は常に多くの観光客が行き交い、江ノ島という観光地の根強い人気と熱気がうかがえます。
写真1
空気が澄んだ晴れた日には、橋の途中から雄大な富士山の姿をはっきりと望むことができます。
海と富士山のコントラストはまさに絶景です。
富士山の右手には丹沢山地が連なり、神奈川の豊かな自然地形をパノラマで実感できる絶好のビュースポットになっています。
 
時には、沖合の船上にヘリコプターが着艦しようとする、日常ではなかなか見られない珍しい光景に遭遇することもあります。
島側に到着すると、橋のたもとに広々とした緑地広場(北緑地公園)があり、海を眺めながら一息つける憩いの場として親しまれています。
 
写真1
頂上には江の島シーキャンドルが見えます。
参道を抜けると、江島神社の入り口を飾る竜宮城のような鮮やかな朱色の門「瑞心門(ずいしんもん)」が参拝客を出迎えてくれます。
石段、あるいは有料エスカレーター「江の島エスカー」を利用して、豊かな緑に囲まれた神域をさらに上へと進んでいきます。
江島神社の三宮のうち、一番下に位置する「辺津宮」。
さらに石段を登ると現れるのが、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀る「中津宮」。鮮やかな朱色の社殿が美しく目を惹きます。
島の上部へ進むにつれて視界が開け、眼下には1964年の東京オリンピックでも使用された「江の島ヨットハーバー」の素晴らしい景観が広がります。
振り返ると、片瀬海岸から鎌倉(七里ヶ浜方面)へと続く、美しい弓なりの海岸線を一望することができます。
サムエル・コッキング苑内、江ノ島の頂上部に建つ「江の島シーキャンドル」。海抜119.6mの展望室からは、360度の大パノラマが広がります。
富士山と江の島シーキャンドル
頂上を越えてさらに島の奥(稚児ヶ淵方面)へ下っていくと、目の前を遮るもののない広大な太平洋のパノラマを堪能できます。
長い歳月をかけて波に浸食されてできた自然の洞窟「江の島岩屋」。
神秘的な音響や照明の演出が施され、江島神社発祥の地としての威厳を感じさせます。
相模湾に沈む美しい夕日が、一日の締めくくりをドラマチックに彩ります。

江ノ島からのパノラマと見える山々

江ノ島からのパノラマ写真と山々の名前はこちらから確認できます。

江ノ島からのパノラマ写真と山々の名前

江ノ島神社の御朱印

江ノ島へのアクセス

<所在地> 神奈川県藤沢市江の島1丁目 周辺

<公共交通機関でのアクセス>

  • 小田急電鉄江ノ島線「片瀬江ノ島」駅より 徒歩約15〜18分

  • 江ノ島電鉄(江ノ電)「江ノ島」駅より 徒歩約21分

  • 湘南モノレール「湘南江の島」駅より 徒歩約23分

<車でのアクセス・駐車場に関するご注意>

江ノ島島内および周辺には県営・市営駐車場やコインパーキングが複数あります。しかし、週末や観光シーズンは周辺道路(国道134号など)を含めて非常に混雑し、駐車場待ちの渋滞が発生しやすくなります。スムーズな観光のためには、公共交通機関のご利用、または少し離れた駅周辺に駐車して電車でアクセスする「パーク&ライド」をおすすめします。