小石川植物園の概要と歴史
小石川植物園の敷地は承応元年(1652年)に館林藩下屋敷が設けられたところで、白山御殿と呼ばれ、幼い藩主松平徳松の居邸でした。
徳松が5代将軍綱吉となって後、貞享元(1684)年に、現在の南麻布にあった幕府の南薬園が廃止され、白山御殿の敷地の一部が新たに薬園とされて「小石川御薬園」と呼ばれるようになりました。
小石川御薬園は江戸幕府により薬になる植物を育てる目的で開園されました。8代将軍吉宗の享保6(1721)年に御薬園が御殿地全体に拡張され、面積約4万5千坪のほぼ現在の植物園の形となりました。
1877年 (明治10年)に東京大学が開設された際に附属施設として改称され、 同時に、一般にも公開されるようになりました。一歩園内に入ると、周りはすべて木々に囲まれ、とても都心にあるとは思えない景色が広がっています。
約160,000㎡の敷地には約4,000種の植物が栽培され、春はウメやサクラ、秋にはイロハモミジなど、四季を通してさまざまな花木を楽しむことができます。2012年(平成24年)には歴史的価値が認められ国指定の名勝及び史跡となりました。
本記事では小石川植物園の桜の季節をお届けします。桜は背が低いものが多く、至近距離で迫力ある桜を楽しめます。人口密度も高くなくゆっくり花見をするのに最高です。広大な敷地で桜以外の植物も楽しめます。
小石川植物園の全体図(鳥瞰図)
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桜アイコンの場所に桜がもりもり咲いています。
小石川植物園の江戸時代の地図