
都会の喧騒から少し離れた文京区・茗荷谷エリア。ゆるやかな坂道に足を踏み入れると、そこには頭上を覆い尽くすほどの見事な「桜のトンネル」が待ち受けています。
約500メートルにわたって続くこの「播磨坂」の桜並木は、昭和35年に地元の人々の手によって植えられた約150本の桜が大切に育てられ、今や東京でも屈指の美しい景観を誇るスポットへと成長しました。
道の真ん中にはきれいに整備された遊歩道があり、両脇にはお洒落なイタリアンレストランやオープンテラスのカフェが立ち並びます。テラス席で美味しいコーヒーを傾けながら、ひらひらと舞い散る桜吹雪を眺める…そんな、まるでヨーロッパの街角のような洗練された大人のお花見が楽しめるのが、播磨坂最大の魅力です。
見頃に合わせて開催される「文京さくらまつり」の期間中は、週末に歩行者天国となり、地元吹奏楽団の演奏や屋台が並び、ピースフルな活気に包まれます。そして夜になれば、ぼんぼりに灯りがともり、坂道を淡いピンク色に染め上げる幻想的な夜桜デートの特等席に。
「有名スポットの激しい混雑は避けたいけれど、最高に美しい桜を見ながら美味しいランチを楽しみたい」
今年の春は、そんなわがままを叶えてくれる播磨坂へ、ふらりと出かけてみませんか?
播磨坂は昭和35年に坂の舗装が行われた際に、当時の花を植える運動の一つとして桜の木約150本が植えられたそうです。桜は、地元の人々の手で育てられ、立派な桜並木に成長しました。
また、中央部は緑道として整備され、憩いの場となっています。桜並木は中央部と両側の歩道の3列に桜が植えられており迫力を出しています。
第二次大戦後の戦後復興都市計画でできた「環状3号線」の一部として整備されており、この地にあった松平播磨守の上屋敷にちなみ、播磨坂と名付けられたそうです。
中央部と両側の歩道の3列の中央部には遊歩道が整備されており、道路上の公園構想が実現した数少ない場所です。
そんな播磨坂の桜の季節をご案内します。
播磨坂の全体図(鳥瞰図)
衛星3D画像(クリックで拡大)
バーチャル空撮
所在地

桜アイコンにあるように播磨坂の坂上から坂下まで桜並木になっています。
播磨坂の江戸時代地図

播磨坂のあたりは常陸府中藩主松平播磨守の上屋敷で、坂下には千川(小石川)が流れ、「播磨田圃」といわれた田圃がありました。地図をみても分かる通り、播磨屋敷の跡地を通り、「播磨田圃」へ下る坂ということで、「播磨坂」とよぶようになったそうです。
播磨坂の地形

高台から低地に向けての坂ですね。千川が削った低地を見て取れますが、昭和9年(1934)に埋め立てられて暗渠になっています。
播磨坂の見どころと桜
播磨坂の「桜のトンネル」を見通す縦構図
遊歩道の中心に立ち、両側から迫り出す桜の枝が作るトンネルを奥行き重視の縦構図で。人が少ない早朝がベストで、消失点に向かって続く桜のシルエットが美しい1枚になります。
テラスカフェと桜吹雪のシーン
並木沿いのオープンテラスカフェを背景に桜吹雪が舞う瞬間を狙うと、「大人の洗練されたお花見」の雰囲気が一枚に収まります。シャッタースピードを少し遅めに設定すると花びらの動きが柔らかく表現されます。
夜のぼんぼりライトアップと夜桜
夜のライトアップ時間帯に、提灯(ぼんぼり)の暖かいオレンジ色の光と夜桜のコントラストを狙います。三脚でぶれを抑えた幻想的な夜景写真が完成します。

播磨坂の坂上。どこまでも続く桜のトンネル。文京区に咲く春の回廊。

それでは、播磨坂の美しい桜を一気にどうぞ。
















播磨坂の周辺情報
播磨坂を下ってわずか2分ほどで小石川植物園まで行けます。小石川植物園の桜はかなりおすすめなので、播磨坂・小石川植物園をセットでお花見を堪能することをお勧めしますよ。
小石川植物園の記事もぜひご参照ください。
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播磨坂へのアクセス
<所在地>
東京都文京区小石川4丁目22
<交 通>
地下鉄丸の内線 茗荷谷駅(1番出口)から徒歩約6分
<入園料> 一般道のため、なし
<駐車場> 近くのコインパーキング

