鎌倉時代に北条実時が建立したとされる金沢北条氏の菩提寺です。本堂前の阿字ヶ池を中心に中之島・反橋・平橋を配した「浄土庭園」が広がります。
浄土庭園の向こうには、緑豊かな金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)を背に金堂・釈迦堂・鐘楼(称名晩鐘)があります。
歌川広重が描いた金沢八景のひとつ「称名の晩鐘」はここの鐘楼です。
目次
- 称名寺の全体図(鳥瞰図)
- 称名寺の歴史
- 称名寺の地形
- 称名寺の見どころと紅葉
- 称名寺の御朱印
- 称名寺へのアクセス
称名寺の全体図(鳥瞰図)
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称名寺の歴史
鎌倉時代に北条実時(1224年 - 1276年)が開基したとされる金沢北条氏の菩提です。1258年(正嘉2年)実時が六浦荘金沢の居館内に建てた持仏堂(阿弥陀堂)がその起源とされています。
2代顕時、3代貞顕の代に伽藍や庭園が整備され発展していきました。
称名寺と縁の深い金沢文庫は、実時が1275年(建治元年)ころ、居館内に文庫を設けたのが起源とされています。文庫には、実時が収集した政治、歴史、文学、仏教などに関わる書籍が収められていました。
称名寺は関東有数の学問寺であり、「金沢学校」とも呼ばれていました。1333年、鎌倉幕府とともに金沢北条氏が滅び、大きな後ろ盾を失った称名寺は衰退していきました。