東京と近郊の自然・花・公園・庭園・寺社仏閣・お屋敷・絶景・穴場スポットなどをご紹介します。歴史や地形などの視点も絡めています。

明治神宮

明治神宮
【明治神宮】

明治神宮の歴史

明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社で、清らかで森厳な内苑を中心に、聖徳記念絵画館を始め数多くの優れたスポーツ施設を持つ外苑と、結婚式とセレモニー、パーティー会場の明治記念館とからなっています。

鬱蒼と茂った緑したたる常磐の森は、神宮御鎮座にあたり、全国から献木されたおよそ10万本を植栽した人工林です。初詣は例年日本一の参拝者数を集める神社としても知られます。

そのほか、大相撲横綱土俵入りや、こどもの祭まで幅広い祭典と行事、厄祓い、祈願をおこなっています。

加藤清正が掘ったと言われる清正井(きよまさのいど)や明治天皇のおぼしめしにより昭憲皇太后のために植えられた、美しい花菖蒲など、多くの見どころがあります。

祀られているのは明治天皇とその皇后である昭憲皇太后です。

神社に祀られている祭神といえば多くの場合が神道などの神様であり、その他には山岳や湖沼などの自然や狐などの動物であったりしますが、明治神宮は、その2人を祀るための神社として創建されています。

1912(明治45)年に明治天皇が亡くなり、その2年後には、後を追うように昭憲皇太后も亡くなられれました。

これを受けて、国民の間からは明治天皇を記念するための施設を構えるべきとの声が高まり、それに応える形で、幻に終わった博覧会の会場候補地だった青山練兵場である代々木に、明治神宮が建立されることが決まりました。

太平洋戦争の際は、米軍の空襲に見舞われ、本殿など創建当初の主要な建物が焼失してしまいました。

戦後、「明治神宮の復興なくして、日本の復興はない」という機運が高まり、国の内外を問わず、多くの浄財が寄せられることに。それにより、神社建築の粋を集めた復興造営が行われ、1958年11月に明治神宮は現在の姿となりました。

また、明治神宮は人工森で、100年後の未来を考えて、大正4年(1915年)に本格的に森の造成計画がスタートし、大正9年(1920年)に約10万本の献木の植栽工事が終わり、鎮座祭が行われました。

200種を越える樹木がまるで自然林のように成長し、現在では同地にしか確認できない国有種や絶滅危惧種の動植物も存在し、学術的にも非常に重要な森なのだそうです。

NHKスペシャルの特集でも放送されていましたね。100年後を考えて計画するとは今のみを生きる現代人に何かを訴えかけているようです。

明治神宮の全体図(鳥瞰図)

3D衛星画像(クリックで拡大)

明治神宮地図 3D衛星画像

Googleマップ(3D回転)

明治神宮の江戸時代地図

明治神宮の江戸時代地図

江戸時代は初めには肥後藩藩主・加藤家の別邸で寛永17年(1640年)より井伊家の下屋敷の庭園となりました。明治時代に宮内省の所管となり、南豊島御料地となりました。

地図上には「井伊掃部頭直弼」の名が見えます。大老井伊直弼ですね。下屋敷とはいえ大藩らしい広大な敷地ですね。

明治神宮の地形

明治神宮の地形

台地上にあります。彦根から中山道で上洛しても楽に下屋敷に入れそうですね。

明治神宮の見どころ

明治神宮の鳥居

南参道の鳥居

明治神宮 南参道

南参道。100年後の未来を考えてこの杜を作ったなんて感動しますね。

明治神宮

とても人工とは思えません。こういう仕事をする人が本当のイノベーションなのではないでしょうか。

明治神宮 菰樽(こもだる)

奉納菰樽。菰(こも)はまこもという植物を粗く編んだもので、菰樽(こもだる)はその菰を巻いた酒樽。もとは運搬時の樽の破損を防ぐために巻いたものですが、菰に美麗な絵などを描き、祝宴での鏡抜きに使うことが多いそうです。

明治神宮 ワイン

反対側にはフランス・ブルゴーニュ地方の醸造元より献納されたワイン樽があります。明治天皇はワインを好んでいたそうです。

明治神宮 第二鳥居

第二鳥居。木造の鳥居としては日本最大。

明治神宮 第二鳥居

第二鳥居。

明治神宮 第三鳥居

第三鳥居。

明治神宮 第三鳥居

これはできたころ訪れた時の第三鳥居。白木が美しい。

明治神宮 南神門

南神門

明治神宮 南神門

南神門

明治神宮 本殿

本殿

明治神宮 結婚式

結婚式も行っています。

明治神宮 結婚式

おめでとうございます。私事ですが、わたくしも結婚式をこちらで挙げさせていただきました。同じように外国人に写真をたくさん撮られました。

明治神宮御苑

苑内の南には「明治神宮御苑」があります。入場料がかかります。(500円)。苑内の南地。水源は清正井です。渋谷川に注いでいるようです。

明治神宮御苑 スイレン

南地に咲くスイレン。

明治神宮御苑 隔雲亭

隔雲亭。明治天皇が昭憲皇太后のために建てられたご休所。

明治神宮御苑 清正井(きよまさのいど)

清正井(きよまさのいど)。都内有数のパワースポット。

明治神宮御苑 清正井(きよまさのいど)

加藤清正が掘ったと言われる井戸。都会では珍しい湧水の井戸で毎分約60リットルの湧水量。

明治神宮御苑 四阿

四阿(あずまや)。(庭園や公園の休息所)

明治神宮 定書

定書(さだめがき)。大正8年から厳格に守られているんですね。これからも守っていきたいですね。次の100年の為に。

明治神宮の御朱印

明治神宮の御朱印

明治神宮へのアクセス

<所在地>

東京都渋谷区代々木神園町1-1

<交 通>

小田急小田原線「参宮橋駅」出口〜本殿 徒歩9分

JR山手線・中央・総武線・都営地下鉄大江戸線「代々木駅」A1出口〜本殿 徒歩10分

東京メトロ副都心線「北参道駅」3番出口〜本殿 徒歩10分

JR山手線「原宿駅」表参道口〜本殿 徒歩12分

東京メトロ千代田線・ 副都心線「明治神宮前駅」2番出口〜本殿 徒歩12分

<開閉門時間> 

日の出と共に開門し、日の入りに合わせて閉門。

1月 6時40分 16時20分

2月 6時20分 16時50分

3月 5時40分 17時20分

4月 5時10分 17時50分

5月 5時00分 18時10分

6月 5時00分 18時30分

7月 5時00分 18時20分

8月 5時00分 18時00分

9月 5時20分 17時20分

10月 5時40分 16時40分

11月 6時10分 16時10分

12月 6時40分 16時00分

<入園料> 境内はなし。明治神宮御苑は500円。

<駐車場> あり。(駐車場が混雑し入苑できない場合があり)